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スピードでパワー封じる=ウェールズ、快勝発進-ラグビーW杯

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スピードでパワー封じる=ウェールズ、快勝発進-ラグビーW杯

ジョージア戦の前半、トライを決め、祝福されるウェールズのティプリク(右)=23日、愛知・豊田スタジアム

ウェールズはFWのパワーに絶対の自信を持つジョージアを、速さで圧倒した。

開始早々の敵陣でのマイボールスクラム。まともに押し合っての力勝負は選択しなかった。素早く球を出して右へ展開。飛ばしパスを受けたCTBのJo・デービスが、防御の穴をついて抜け、先制トライを挙げた。12、18分にはラインアウトを基点に、大きくボールを動かしてトライを加えた。

セットプレーからの攻撃でも、無理なFW戦は避けた。フランカーのティプリクが「ジョージアとの試合では賢明さが必要」と話していた通り、相手の長所を消すスマートな戦いぶりを貫いた。

後半は意地を見せた相手FWに2トライを許したものの、キックパスやバックスの個人技でトライを奪って点差は詰めさせなかった。鋭い出足で何度も相手の突破を食い止める伝統の堅守も存分に発揮した。

今年の欧州6カ国対抗では全勝優勝を果たした。今大会は優勝候補にも挙がる中、安定した戦いぶりで着実に勝ち点5を手にしてもガットランド監督は「最初のステップは準々決勝に進むことだ」と気を引き締める。中5日で大きなヤマ場となるオーストラリア戦が待っている。