
今夏甲子園8強の仙台育英(宮城)でエースを務めた大栄陽斗投手(3年)が東都1部の中大に、4番に座った小濃塁外野手(3年)が同2部の日大に、それぞれ進学することが12日までにわかった。同じリーグに所属する2人は、互いに1部での対戦を“熱望”した。
高校では頼もしい存在だったアイツが、大学ではライバルに変わる。今秋1部リーグ優勝の中大に進学する大栄は「お互い知り合っている。対戦は一番楽しみ」。現在2部の日大に進む小濃は「楽しみもあるけど、(対戦時に)変わったな、すごいなと言われるくらい力をつけたい」と語った。
高校では投手兼内野手だった大栄だが、大学ではまず投手で勝負する。現在は「プロの試合をみて、小さい変化が欲しいと感じた」(大栄)と、カットボールを習得中。投球の幅を広げていく。小濃は金属から木製に変わるバットについて、「芯に当たらないと飛ばないので、(球を)最後まで見られるようになった」。持ち味の力強い振りを大学でも続けていく。
「高いレベルでできるのでわくわくしている」(大栄)、「2部からはい上がって1部で戦う」(小濃)と決意を語った2人。共にプロ入りが目標だけに、4年間でそれに見合う実力をつけていく。(有吉 広紀)
◆大栄 陽斗(おおさかえ・あきと)2001年9月3日、福島県生まれ。18歳。小4で野球を始め小6時は楽天ジュニアでプレー。秀光中等では軟式野球部に所属。仙台育英では1年秋からベンチ入り。175センチ、75キロ。右投左打。家族は両親と弟。
◆小濃 塁(おのう・るい)2001年8月11日、福島県生まれ。18歳。小3で野球を始め、小6時は楽天ジュニアでプレー。浅川中では軟式野球部に所属。仙台育英では2年夏からベンチ入り。170センチ、75キロ。右投左打。家族は両親と姉。