

県選手権決勝トーナメント4試合で4得点。得点王として静学FW小山尚紀(3年)が存在感を放った。決勝の富士市立戦ではハットトリック。それでも「決勝では取れたが、準決勝(浜松開誠館戦)と準々決勝(飛龍戦)は無得点。厳しさをもって取り組んでいきたい」。甘んじることなく、練習を重ねる。
左サイドからのゴールハンター。決勝戦の3発も全て左からだ。県選手権ではJ1鹿島に内定した右サイドのMF松村優太(3年)にマークが集中した。「優太はすごいし、マークが集まるのは当然。左サイドも負けていないことを証明したい」。得意のドリブルを生かした縦への突破とカットインが持ち味。ゴール前へと侵入し、チャンスを作る。
選手権後の来年2月に、一般入試で関東の難関私大を受験予定だ。授業の合間の休み時間も勉強時間にあてており、現在は英語の長文対策に時間をかけている。文系だが選択科目は数学で、得意なのは微分と積分。将来の夢は経営者だ。「サッカーでも社会人でも上で活躍する人は頭もいいはず」。文武両道を貫き、全国に乗り込む。(山田 豊)
◆小山 尚紀(こやま・なおき)2001年6月19日、滋賀県生まれ。小1で金城JFCでサッカーを始めた。野洲JFC、セゾンFCを経て静学入学。血液型O。家族は両親と姉と妹。173センチ、63キロ。