五輪マラソン札幌移転 周回コース検討 大通公園発着、市内中心部を2周

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大通公園を視察する大会組織委員会の武藤敏郎事務総長(左)ら=札幌市中央区で2019年11月8日午後0時32分、貝塚太一撮影

 札幌市での開催が決まった来夏の東京五輪のマラソンについて、大会組織委員会が周回コース案を検討していることが13日、複数の関係者への取材で分かった。コース全体を短縮することで、警備や施設整備などの経費を抑制するのが狙い。市中心部の大通公園を発着点に、市内中心部を2周する案が浮上している。

 コース案は、毎年8月開催の北海道マラソンをベースに検討しているが、市中心部を抜けて北西に向かう往復約13キロの直線道路の新川通を経由せず、中心部を周回することでコース短縮を図る。組織委は月内に開催する札幌市や北海道などとの実務者会議で調整を進め、12月初旬の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で、発着点を含めたコース案の承認を目指している。

 五輪マラソンの周回コースは、2012年ロンドン五輪でバッキンガム宮殿前を発着とするコースで初めて採用され、16年リオデジャネイロ五輪でも実施された。経費節減の利点があるほか、沿道で何度も応援できることで観客の盛り上がりも期待できる。新国立競技場を発着とする当初のコースは、東京都内の観光地を巡るため周回部分はなかった。【田原和宏、円谷美晶】