F1が環境配慮へかじ、2030年までの「カーボンニュートラル」目指す

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キックボードでピットを移動するメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(2019年11月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は12日、環境問題への懸念を示していたメルセデスAMG(Mercedes AMG)の年間王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に倣うかのように、温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を2030年までに達成することを目指す計画を発表した。

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カーボンフットプリント(CFP、温室効果ガス排出量)をゼロにするという目標は、サーキットを走るF1カーに限定したものではなく、チームスタッフの陸路や空路での移動、さらには機材の輸送という、レースに付随するF1の巡業全体を対象としたものとなっている。

英BBCによれば、F1は「超効率的な物流と移動を行い、オフィスや施設、ファクトリーの電力はすべて再生可能エネルギーで賄う体制へ移行する」と発表。削減しきれなかった分はオフセットによって相殺するという。

環境配慮への取り組みはすぐに始まり、まずは2025年までに全レースを「持続可能」にすることを目指して二酸化炭素削減プロジェクトを発足させる。プロジェクトには、プラスチックの使い捨ての停止や、あらゆるごみのリサイクル、または肥料としての再利用などが含まれる。

F1カーはすでに市販車よりは大幅に環境にやさしい車で、パワーユニットの熱効率は50パーセントと、通常のガソリンエンジンを載せた市販車の30パーセント前後を大きく上回っている。

それでも2021年からは、バイオ燃料の混合割合を最低10パーセントとすることが規則で定められる。また、現在のパワーユニットは2025年まで使用される予定だが、F1としては最終的に「世界初となる正味ゼロカーボンのハイブリッド内燃機関」を開発したいと考えている。

F1は、「モータースポーツの統括団体である世界自動車連盟(FIA)、持続可能性の専門家、各F1チーム、プロモーター、パートナーとの12か月に及ぶ濃密なやり取り」をへて、カーボンフットプリント正味ゼロの計画を打ち出すに至った。

F1界では、先日6回目の総合優勝を決めたハミルトンが、10月のメキシコGP(Mexican Grand Prix 2019)の前に個人として年内のカーボンニュートラル実現に取り組んでいると話し、普段使う車もガソリン車から電気自動車に切り替えていると話していた。

「僕のオフィスや家庭では、プラスチックの購入を禁止している」「制汗剤から歯ブラシに至るまで、あらゆるものをリサイクル可能な商品にしたい」「自家用機は1年前に売った。飛行機に乗る回数も大幅に減らしている。今年はフライトを減らし、しかもそのほとんどは通常便だから、自分にとっては大きな習慣の変化だ」

さらにハミルトンは、2017年にはプラントベースの食生活に切り替えていて、最近はSNSで、このまま動物を食べ続けたら「人類が絶滅する」ことを心配する投稿を繰り返している。【翻訳編集】 AFPBB News