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5場所ぶり復帰の宇良が2連勝「冷静に落ち着いて相撲が取れた」

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5場所ぶり復帰の宇良が2連勝「冷静に落ち着いて相撲が取れた」

北島(左)を破った宇良=福岡国際センター(撮影・高部洋祐)

「大相撲九州場所・3日目」(12日、福岡国際センター)

右膝を再手術し5場所ぶりに復帰した元幕内、西序二段106枚目の宇良(27)=木瀬=が北島(朝日山)を突き落として無傷2連勝とした。当たって押し込んで、速攻で相手を土俵に沈めた。

「ちゃんと冷静に落ち着いて相撲が取れた」。まだ観客がまばらな午前9時過ぎの取組にもかかわらず、「宇良、頑張れー」と声援が飛んだ。

「初日に相撲を取って緊張する必要がないと思いながらも緊張します。場所が終わるまで気は抜けない」と本場所を戦う感覚もよみがえってきた。

序ノ口も近い序二段の下位とあり、相手とは実力差がありすぎるのは否めない。「この地位だから余計に緊張する。相撲を取るのが難しい。加減が分からない。思い切っていって自爆しても。考えて調整しないと。意識しない方がいいけど」。

相撲を取る稽古は10月末に福岡入りしてから再開した。右膝には装具を付け、万全を期すが「怖いですよ」と再発の怖さはある。「自分の形を決めて自分の相撲に徹して勝ち負けよりそっちを意識したい」と、一歩ずつ復活の階段を上がる。

膝の大けがから再起し、現在西幕下2枚目で奮闘する元幕内千代の国(九重)は刺激。「すごいですよ、千代の国関。感動しました」と話した。