立命大、日本代表刺激に守備で反撃 4日再開関西大学Aリーグ 

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全国大学選手権ベスト8を目指す立命大の選手たち。創部90周年を迎え、後半戦へ闘志は高まる(カメラ・谷口 健二)

今年創部90周年を迎えた立命大ラグビー部が、W杯日本大会開催による中断を経て、4日に再開する関西大学Aリーグでの上位進出と全国大学選手権8強入りを狙う。昨季関西2位のチームは、今季開幕から1勝2敗と出遅れたが、センター片岡涼亮主将(4年)=流経大柏=以下選手は、W杯1次リーグ4連勝で初の8強入りを果たした日本代表に刺激を受けて発奮。きょう4日、大体大戦(鈴鹿)で反撃ののろしを上げる。

立命大は日本代表の連勝劇に触発されながら、リーグ中断期間に滋賀・草津市内のグラウンドでチームを立て直した。W杯開催で8月開幕となった今季リーグは初戦の近大戦で敗れて黒星発進となり、2戦目で摂南大に逆転勝ち。3戦目で関学大に惜敗し、チームは落ち込んだが、ミーティングを重ねて再結束した。全国が沸いたW杯日本戦は学内に集まって観戦。片岡主将は「いい刺激を受けた」と感激し、「僕たちがずっと練習してきた前に出るディフェンスをやり直した」と守りから巻き返しを図る。

ここまで3戦全てで先制点を奪われた。ロック横井達郎副将(4年)=東海大仰星=は「試合の入り=練習の入り。勢いよく練習を始めるようにした」。開始時の「円陣→掛け声→ストレッチ」のルーチンを「ストレッチ→円陣→掛け声」と変えるなど、小さな工夫で士気を高めた。出身高校の先輩FB山中亮平(神戸製鋼)がW杯で奮闘する姿を見た横井は「誇らしい。不利な予想を覆してアイルランド代表に勝ったり」と天理大戦(9日・花園2)でリーグ王者打倒を見据える自分たちと重ね合わせる。

創部90周年の今季、原点回帰で12季ぶりにファーストジャージーを黄と紺の段柄模様に戻した。OBで元日本代表フッカーの中林正一監督(40)は「節目の年に良い結果を出したい」と目標は01年以来の全国8強。「今年のメンバーは真面目過ぎる所もある。遠慮せず、もっと自分たちでアクションを起こせばいい」。リーグ後半戦以降、試合中の選手の判断力に期待を寄せる。

関西リーグ優勝なら無条件で全国8強にシードされるが、既に2敗。まずリーグで4位以内に入って全国行きを決めることが先決だ。17年はリーグ開幕3連敗からの4連勝で逆転の関西3位となっており、当時を知るメンバーも多く残る。

SO吉本匠副将(4年)=常翔学園=は「関学大に負けて一度落ちたチームの雰囲気が今、上がってきた」と好感触。「どんな攻め方が通用するのか、中断期間に幹部で再度、話し合った。決定力のある両ウィングに良いボールを集めたい」。松島幸太朗(サントリー)、福岡堅樹(パナソニック)の両翼がトライを量産した日本代表のように、素早い集散でボールを獲得し、トライゲッターに託す。W杯の余韻が残る中、立命大フィフティーンが佳境に入る大学ラグビーを沸かせる。(田村 龍一)

◆立命大ラグビー部 1929年(昭和4年)創部。戦前から関東の明大や慶大とも対戦するなど頭角を現す。京大、同大、関学大との4校対抗戦形式で始まった46年(同21年)の関西大学ラグビーリーグで優勝。2001年(平成13年)、13年(同25年)と3度のリーグ優勝を誇る。今年創部90周年を迎え、記念式典と同大、帝京大との記念試合を行った。主なOBは99年から3度のW杯日本代表となった木曽一、元日本代表で13年優勝時主将だった庭井祐輔(現キヤノン)らがいる。